悔し涙と嬉し涙
午後から新規で通ってる会社へ行った。
ほぼ決まり掛けてる、案件の最終確認。
ところ、大どんでん返しがあって、不採用になりそう。恐らく駄目だろ。価格の問題では無く、機能性の問題。一番最初に持ち込んだ時は、その機能に関して、全く関係ないから大丈夫〜と客先から言われた。其の後、その組織のトップが、今後は、その機能が重要になるだろう、だからその機能を持ち合わせたモノを採用の基準とする様にとの命令が出たそうだ。
残念ながら、私が紹介した製品にはその機能が無い。窓口を担当された方も、申し訳ない〜って感じで話されていた。
まぁ、開発営業ってのは、コレの積み重ねだ。
ブルーな気分気持ちで帰路に着いた。
そしたら、携帯が鳴った。数年前まで、一緒に仕事をしていたベンチャー会社の技術屋社長。
私がとある医療機器メーカーを紹介して、何度も試作品を作って出したけど、駄目で一旦は消滅したんだけども、その社長が別の材料を売り込んでたモノが、採用される事になり弊社経由
流れる事になったらしい。その御礼の電話だった。とても癖の社長で、難しい人だった。でも仕事に賭ける情熱は感じられたし、個性的だから、面白い人だから付き合っていた。
自分と一緒に井戸を掘った人が、其の後、頑張って水脈を掘り当てた。嬉しい。
私の事を覚えてくれていた事、電話をして下さった事が嬉しい。涙が出そうになった。
涙のでない仕事はするな。それが嬉し涙でも、悔し涙でも。
そんな言葉を表す様な1日だった。